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2005年2月20日 (日)

「暗闇にひと突き」 ローレンス・ブロック

読了しました。
私はマット・スカダーのシリーズを何冊読んだのだ?と思い、振り返ってみたら
「慈悲深い死」
「過去からの弔鐘」
「冬を怖れた女」
「1ドル銀貨の遺言」
「墓場への切符」
「倒錯の舞踏」
「獣たちの墓」
「八百万の死にざま」
で、今回が9冊目でした。このシリーズ、いったい何冊刊行されているのか見当もつきません。少なくとも13冊以上であることは確か。もっとあると思う…。ちなみに上記は上から読んだ順なのですが、刊行順を思いっきり無視してます。…多すぎて読むべき順番がよくわからんのですわー。
ストーリーが続いているわけではないので、飲みすぎたスカダーのように前後不覚に陥るということはないのですけど、スカダーが飲んでいる時期と、禁酒を実行しているものと、それぞれ入り乱れてます・笑。私は禁酒しているものが好み。

前段が長くなりました。

本書はですね、→まずジャン・キーンとの記念すべき出会い編なのですね。それがまず「おお」と思いました。それと、スカダーがまったく無茶苦茶な飲み方をしている。「おれは、いつでもやめたいときにやめられる」と言っていたスカダーが、ジャンとの出会いでAAの扉を開くラストが感慨深いものがありました。ああ、マット、あんたって人はようやっと、そしてこういう経緯で気づいたのか、と。えぇと、でもこれはシリーズを読んできた者が思うことなのでしょうね。
既読のタイトルを見返してみて思うのは、やっぱりどれもミステリとしては凡庸…というか、ミステリと銘打っていいものか危ぶまれるものもあったりして。いや、これはミステリじゃないのですね。スカダーおじさんのハードボイルドな日常、それに尽きますね。私はそこのところに魅力を感じて読んでいるわけですが。

えー、今回はなんとですね、殺人の動機がですね

練習

ですから。
そんなのアリですか。アリなんですか。そうですか。
いや、厳しかった。うん。ニューヨークの地理を知らないとか、もう、そういう次元じゃありませんね。
そう言えば、スカダーが4番目の殺人を捜査しようと思うくだりで不自然だと思ったんだよね。その理由が‘同じ犯人が「カムフラージュのために」殺したのかもしれないから’なんていう理由は、あんまり飛躍しすぎであろうよ。これがなかったらハヴァーメイヤーとは接点が生じなかったわけだから、何か動機付けが必要だったのだろうけど。
いままでもそういう「ええー」というパターンがありましたな。つい、忘れてました。

でも、いつも通りスカダーおじさんの鬱々とした暗さは堪能できましたのでヨシ。私はジャンが好きですし。

次は、マーヴィン・ピークのゴーメンガースト三部作・I 「タイタス・グローン」を読みます。ジョナサン・リース・マイヤーズ主演で映像化された英国BBC製作のTVシリーズは(リー様目当てで)レンタルで観ましたが(DVDはこちら)、原作に挑戦。分厚いです。
待ってろよ、スティアパイク。

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コメント

こんばんはー。
スカダー、随分読まれましたね~。・・・って私がオススメしたんでしたね・・・。
おっしゃるように、ミステリーとは言えないようなプロットなんですが、スカダーおじさんと彼を取り巻く小さな世界が妙に後を引いてしまいます。(もうほとんど好き・嫌いのレベルですが)
本格ミステリ好きのLeekさんにはちょっぴり物足りなかったと思いますが、お付き合いくださってありがとうございました!

投稿: yacott | 2005年2月21日 (月) 20時19分

yacottさん、こんばんは。いらっしゃいまし。
ねー、けっこう読みましたでしょ、スカダー。私はケラーやバーニィよりもやっぱりスカダーが好きです。根暗頑固おじさん万歳。わたくし思うんですが、これTVシリーズにしらたいいですのに。(モース警部みたいに)
この際スカダーはジェフ・ブリッジスでいいです。(なんちゅう言い草じゃ)で、で、そしたらエレインはエレン・バーキンがいいなぁ、なんて勝手に決め付けてます・笑。
や、本格ミステリなんてどんなのかすらわかってませんですよ、わたし・笑。好みに合えばなんでも。
この前「緑のハートを持つ女」っての仕入れてきましたよ。これはどのシリーズにも属さない…のかな。ブロック初期の作品だそうで、楽しみです。オススメくださってありがとうございました。

投稿: Leek | 2005年2月21日 (月) 23時03分

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