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2005年2月12日 (土)

「ジム・ヘンソンのストーリーテラー Vol.1」

中古VHSを発見して思わず購入してしまいました。ショーン・ビーン出演作が収められているのはVol.2です。今回鑑賞したのはVol.1。DVDとVHSでは収録話数が異なりまして、ビデオですと「ハリネズミのハンス」「「フィアノット」「兵士と死」の3話のみでした。(DVDは5話収録だそうな)

同じ人が同じ作品を観ても、年月が経つと感じ方というのは変わったりするのであろうよ。立場が変わったり(親になったり、社会人になったり)経験が増えたり。私はこの作品を随分と久しぶりに観たけれど、ほとんど忘れていたのである。マペットの造形の物珍しさ程度しか印象に残っていなかったのだ。3話のなかでは「兵士と死」がいちばん記憶に残っていて、懐かしく、今観てもとても面白かった。けれど、今回は「ハリネズミのハンス」が猛烈にキまくってしまった。
なにが不思議って、どうして私はこの作品のことをサッパリ忘れているんだろうか。当時の私は獣だったに違いない。そうとしか考えられない。
お話の後半は、ハンスが王様を助けたことでお姫様を嫁にする約束をとりつけ、姫はハンスの優しさに気づき、尽くして結ばれる―という、まぁ、よくありそうなものなのです。が、私は前半の部分に打たれたのです。なんたって脚本が素晴らしいのだ。
なかなか子どもを授からず「ハリネズミでもいい」と赤子を熱望する農夫の女房と、その夫である農夫の描き方がたまらなかった。
以下字幕を数ヶ所抜粋。
「何が何でもという欲望への報い」
「ハンスは自分が醜いと知った。醜さゆえの悲しさを知った」
「考えに考えた。心に穴があくほど考えた」
「なぜ父さんに愛されないか、ゆうべ考えた。心に穴があくほど考えた」
「ハンスを抱きしめた時、針の柔らかな感触を農夫は初めて知った」
「ハンスが見えなくなった時、母親の心に小さなひびが入った。心のひびは日ごとにすきまを広げてゆき、心が2つに割れた時、母親は死んだ」

要するに話としては、ハリネズミの姿で生まれたハンスが、その醜さから人々に疎まれ孤独になった、ということを見せればスジは通るのだろうけど、その過程の描き方が丁寧で胸に訴えると感じたのだ。
どんなに望んでも手に入らないものがある、と今はわかる。単なる諦めではなく、ただ「そうなのだ」と。そう思う今の自分だから、すごく沁みる部分もあるのかもしれない。

お姫様を演じているのはアビゲイル・クラッテンデン(Abigail Cruttenden)でして、私は初めて演じているところを見ましたが、なんとなく勝気そうな面差しの女優さんですね。→鉄の靴を何足も履き潰してハンスを探し歩き、思いを遂げる←お姫様なので、意志の強そうなとこはぴったりでした。

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