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2005年6月16日 (木)

「さよならの接吻」 ジェフ・アボット

読了。登場人物は多いし謎がいっぱいで、読み進んでもなかなか先がわからなくておもしろかった…んだけど、その反面、終わってみて「…で、あの人はどうなったの?」とか「じゃぁ、それってこいうこと?」とか疑問が湧く湧く動物ランドだった。もう一回読めってことかな…(遠い目)
ネタバレ→途中でブレード=コーリーだと読者に思わせるような意図があったと思うけど、私はそれ以前にごく初期段階でそう思っていたのさ。フフン。でも、途中で「これは違うぞ」と気づいた。フフン。今回は私にしては珍しく、ブレード=バディじゃないかと疑ってましたョ。なぜかといういと、ブレードが夢の中でホイットに「おデブくん」と言われてるから!マッチョは登場するけど、おデブは彼しかいないもんね。
それにしても、いくら上院議員という自分の立場が大事だからって、目の前で自分の息子が頭を撃たれたってのに病院に連れて行かないって、そんなのありますか~!いくら看護婦の資格を持っているからって、すぐに医者に診せていたら…と思うと怒りがこみ上げてしまう。あまりにも酷すぎる母親です。議員の前に人間失格じゃ。
それからフェイスも、こんな悪事の片棒を担ぐほど、あの議員のどこにそれほどまでに入れ込んでいたのかよくわからなかったな。息子や地位が大事かもしれないけど、あまりにも罪深すぎるだろ。おい。
デルフォードが事故で発砲し、その後の隠蔽をしていたというのは、まぁ、わからなくはないけど、警察署長が連続失踪事件のあらましを知っていながら黙認していたってことなのか!?それはいくらなんでも許しがたいです。ブルブル。

ジェフ・アボットの前シリーズ(図書館シリーズ)に比べると、犯罪のスケールが大きくなったぶんサスペンス風味が増している感じ。でも、良かれ悪しかれ南部の小さな田舎町の人間模様が描かれているところが、雰囲気を残していてアボットらしいなと思う。(作者の出身もテキサス)ひとことで言うと「愛憎」ですかねぇ。それに、この人の作品に登場する人たちって、反目しあうとすごく辛辣な言葉を吐くんですよね…こ、こんな意地悪があるのか…っていう・笑。冷たい皮肉の応酬の場面はいつもドキドキします。それから、いつも美味しそうな料理がでてきて(今回はロシア料理だけど)、アメリカ人も結構まともなモン食ってんだなぁ、なんて思います。
主人公のホイット(私と同い年!なのに判事!!)は、“アルバイト感覚のお気楽判事”との触れこみに、読む前はちょっとどうかと思ってました。軽いノリのおちゃらけキャラは好きじゃないので。でも、まぁ、だいじょうぶだった。付き合う女のシュミが悪すぎるけど、別に溺れたりしないし、自分なりの厳しさと優しさを示すところが良かった。ウン。それと、やっぱり母親に対する複雑な想いを抱いているところがアボットらしい。
今回、私のお気に入りは断然クローディア刑事だ。一本スジの通ったかっこいい女性。もしかすると今後はホイットと恋仲になったりするのかな…もったいない(ぼそ)。元夫のデイヴィッドには、クローディアが失職して凹んでる時の様子で思わずコロッと惚れそうになってしまった。

シリーズ第2弾は「海賊岬の死体」。第3弾「逃げる悪女」までが邦訳で出版されているようです。読みます。

<追記>
あ、そうそう。ジェフ・アボットのオフィシャルサイトがありました。
URLがジェフ・アボット・ドット・コム。わかりやすい・笑。
<追記その2>
まぁ、どうでもいいっちゃぁどうでもいいんですが。
以下本文より抜粋

・誰それが言ったときみが言うのを彼女から聞いたよ、というわけだ
・公共サービスとしてダイレクトメールに載った牛乳パックの写真に残されたまま、忘却の彼方に消えてしまった。

この二箇所は何べん読み返してみても(今もって)よく意味がわからなくて、ものすごく…その、なんて言うか、自分で自分が心配になった。

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