« 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと黒き英雄 ゼクロム | トップページ | 草原で逢いましょう。 »

2011年8月23日 (火)

斎藤惇夫 「冒険者たち―ガンバと十五ひきの仲間」

読了しました。この本を読むきっかけをくれて感謝します、蔵之介さん。

ああ、5年生の時に読むことができていればな、と思わずにいられない…。しかし、大人になってからでも十分に読む価値はあるし、むしろ大人になってからのほうが身につまされる感が強いぶん、読むべきといえる作品でしょう。

人は困難に直面したとき、一人だから乗り越えられないときと、大勢だから切り抜けられないときがあるのかもしれません。集団の力と怖さを感じました。

「いやガンバ、おれたちは従う、そのあとは別にいわなくたっていいんだ。おまえの決断は、おれたちみんなが責任持てばいいんだ。心配すんなよ」

こんな頭を角材で殴られるようなガツンとくるセリフが随所に。↑はヨイショの弁。

みんなで何かを為そうとするなら、私情と私欲は捨てるのが必須条件ですね。
某国の首脳陣に「読め!」って言いたいとこだけど、他人に押し付けるだけでは高倉ねずみと一緒です。
ガンバやヨイショやイカサマを「すごいなぁ」って、ただそう思うだけではダメなんだって、そういう焦りのようなものに駆られっぱなしでした。とりあえず、無駄に歳くったんじゃないってとこみせたいなら、「やらなくちゃいけないけど嫌なこと」から逃げるのやめなきゃだろ、自分~。

ねずみたちは、食べ物の誘いに乗らず、踊りと歌でもイタチを退けた、その時点で精神的に勝利していました。たぶん、そこが最も重要なんだと思います。

ガンバの言葉、潮路に聞かせたかった…。せめてあの時、岩山で言っていたら、と思わずにはいられません…涙。


気になったのは、なぜイタチがねずみをああまで憎むのか。どう考えても捕食するためだけ、という以上の特別な憎しみが感じられるのだけど…。ねずみを全員、一匹残らず殺すのが目的みたいですが、それはなぜなのか素朴に疑問に思いました。

あと、わたしが読んだのは講談社の古い文庫本なのですが、菅原啓州(すがわらひろくに)という人が巻末に書いた解説文が嫌いで(半分も読んでいないが)読後感を損ねまくりだったのが至極残念でした。

いつか息子にも読んで欲しいけど、本なんて誰かに「読め」なんつって読む気になるわけないので、さり気なーーく本棚にしまっておこう。うちの本棚にはそんな本がいっぱい・笑。

佐々木少年も、トキの最期や、ボーボが魚になる場面でジーンときたのかな…なんて。

|

« 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと黒き英雄 ゼクロム | トップページ | 草原で逢いましょう。 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと黒き英雄 ゼクロム | トップページ | 草原で逢いましょう。 »