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2012年9月 4日 (火)

今野 敏 「夕暴雨」

読んでました。

わたし、これ「ゆうぼうう」と読むのだとばかり思っていました。
正しくは「ゆうばくう」でございました。

「パトレイバー」は未見・未読なので、なんとなくしかわからないのだけど、でも、なんとなくならわかるんだ。
コミケもワンフェスも何度か行ったことあるので、作中のイベント‘コミコン’の雰囲気もわかります。

いつもの安積班シリーズに、ちょっとした遊び心で、著者が「好きなもの」を織り交ぜてみた、という感じですか。シリーズの安定感のなせる業?
突飛だけど、不思議と無理がなく(絶妙なぼかしぶり!)、さすが、知らない世界じゃないぜ、というこなれた印象を受けます(笑)

読後、心に残っていることと言えば、安積の‘オタク観’、これに尽きます。
以下引用。

だが、安積にとってはオタクはオタクだ。
アニメやゲームを面白がることは悪いことではない。また、どんなことであっても、他人よりも詳しいというのは立派なことだ。
だが、オタクの問題は非生産的なことだと安積は思っていた。オタクの知識欲は素晴らしい。だが、それは何も生み出さない。彼らのエネルギーをどこか別の分野に向ければ、何かすばらしいものが生まれるのではないかと思う。

わはは!
マジですか!
これを今野敏氏が書いているところがなんとも。若干、皮肉を感じるような感じないような…それは穿ちすぎでしょうか。
そのいっぽうで警備部に特車二課なストーリー展開…シュールだ。

そして、安積・心の声は続く…

だが、それはオタクを理解できない中年の一般人の発想なのだろう。オタクというのは、生産性など度外視して楽しむから意味があるのかもしれない。

ま、ひとくちにオタクっつっても、いろんなタイプがいるのでありましょうよ。
クリエイティブなオタクがいなきゃ、そういうイベント自体が成り立ち得ないのじゃないですか?安積さん。

ビックリしたこと。
1、涼子ちゃんがコミコンの売り子(!)
2、犯人の犯行動機
3、相楽の「一係には負けたくありません」発言

どうでもいいことだけど書いておく。
本作を旅先で読んだので、エアコンの効いた部屋の、ホテルのパリッとした布団カバーの匂いと感触が記憶にリンクしていて、なんだかおかしい。

「烈日」も入手せねばなぁ。

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コメント

わはは、夕暴雨ってそんな話で、今野先生ってそうなんですか?(笑)へ~へ~

安積の心の声って、つまりそれはオタクを理解できない中年の一般人からそー思われてんにゃろなぁ俺、って今野センセのぼやき?

ビックリしてもらえないだろうけど、何回かコミフェス?の売り子は手伝ったことがあります。
確かコミケ?って聞いたら「ケじゃない」と訂正されたはず…
マンガとかだけでなく、天然石を扱ってる方とかも出店されてて、大人の文化祭って感じですね。
みんながそれぞれの「これ、ええやろ?」を持ち寄って集まってはる。

安積、そっからプロにならはる人も居るから、別の分野に向けんでも生産的かも知れんよー。

投稿: カリコ | 2012年9月 4日 (火) 23時28分

わはは、ちゃんと事件が起こるんですけどね。
なんだかそこが気になってしまったのでした(笑)

今野先生はモデラーなんですよね。HPには今年のワンフェス出ると書いてありましたけど、どうだったでしょうね。

ぼやきなのかどうなのか、定かではありませんが、ご本人が「非生産的」と考えてらっしゃるとは思えないですな~。

投稿: Leek | 2012年9月 5日 (水) 23時27分

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