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2013年4月14日 (日)

パトリック・ネス 「怪物はささやく」

読了しました。

わたしはロバート・ウェストールの「かかし」という作品を以前に読んだときに、心にベッタリと貼り付くような何か(感覚的な何か)を感じて、その気になれば今も思い出せるくらいなのだけど、本作にもなんとなく似たような雰囲気がしたので手に取ってみた次第。
それと、モノクロでちょっと怖いような挿絵にとても魅力を感じた。

ところが退屈で、ずいぶんのろのろと読んでしまった。
ウェストールの「かかし」とは違う。当たり前だし、比べるのもおかしいけど。

怪物の意図がわからない。
怪物が語る物語が示唆するものもわからない。

ちょっと考えれば、絶対に意味があるのは明白なんだから、もう少し頭を捻ってみてもよさそうなものなのに、それをせず、ただ漫然と読み進んでしまった。まあ、頭を捻ったところでわかったとも思えないのだけれど、そういう努力をしなかった、ということ。

で、いよいよページも残り少なくなった頃になって、わたしにもようやっとわかったとき、目の覚める思いであった。

とにかくイチイの樹(怪物)がコナーに語る↓の一文に尽きる。

人生とは言葉でつづるものではない。行動でつづるものだ。何をどう考えるかは重要ではないのだよ。大切なのは、どう行動するかだ。

簡単だけど気づいてない、今の自分に必要なものを感じて、ガツンときた。
この文章に出会えて、この本を読んでよかったと思った。

コナー、あんたはよくやってるよ。
わたしはコナーのおばあちゃんに似てるかもねー。
コナーの母さんが言う
「怒りなさい。怒っていいのよ。母さんだって怒っているんだから」
という言葉にもハッとした。

反省っちゅうか、いくつか気づかせてもらって、ありがとう、という感じです。

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コメント

わー怪物の言葉、きますね。

その本を読んで、その言葉と出会わせて下さってありがとうです。confident

投稿: カリコ | 2013年4月14日 (日) 10時06分

わー、カリコさん。
なんかね、この本は中学の部の課題図書らしいです。
青少年たちは主人公に共感や同情をもって読むのかな。
わたしはどうしても母視点で、感情を抑えすぎては毒なんだなぁ、溜まったものの爆発は無理からぬことなんだなぁ、と心構えを指南された心持ちです。

そしてつい、つらつらと頭で考えあぐねてしまうけれど、もっとシンプルにあればよいのかな、と思いました。

投稿: Leek | 2013年4月14日 (日) 20時06分

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